第10号では、軍事、政治にわたり万事はこの4字に尽きる、と尼子経久に言わしめた「剛柔虚実」という言葉を紹介しました。
しかし、漢字というものは、一字一字がもつ意味の広がり、抽象性、イメージ力という点で、自らの信条や志、価値基準などを表示するのに、実に便利なものだと思います。
また、それらの一字一字がもつイメージは、それを見る人それぞれ、個々人によっても微妙に異なり、また同じ人物でも、自らの境地が進むに順って、またイメージの広がりを変えてくる、非常に奥深い可能性を持っています。
たとえば「忍耐」であるとか「懸命」といった、ごく見慣れた文字に、ある日忽然と何かを悟る、ということもあります。
歴史上、多くの人も、さまざまな漢字に自らの信条や志、あるいは自戒を込めてきました。
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posted by Shu UETA at 10:42|
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