そう幾度も幾度も同じことについて語るのも気がひけるのだが、靖国参拝問題、ますます首相包囲網がせばめられつつある。自党である自民党内も批判論は根強く、まして野党は一丸反対派だ。
総理の信念がどのようなものであるのかつまびらかではないが、大声に対して容易に屈しないのは、今日の多くの政治家と異なりたいしたものだと思う。
昨日は衆院予算委員会での質疑もあり、また衆院議長の多分に筋を違えた画策による圧力もあった。
しかしながら、総理においても、相当の妥協はしているのであって、逆にそれが故に信念の所在が曖昧であり説得力を欠くとともに、議論をますます本質論から脱線させているようにも見受けられる。
この議論は、本質的にみるならば、「スジ論」と「国益論」の両面における問題であるはずだが、その両面において、総理は十分な説明をしていないし、また反対派は、「スジ論」と「国益論」の整理が不十分であり、かつそうした「論」とは別に単なる「親中(あるいは媚中)」の原理での動きも混在しており(たとえば衆院議長 --;) ますます複雑だ。
僕自身は、「スジ論」「国益論」の両面において、いずれも靖国参拝を停止するべきではないと考えている。
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