近頃とみに精力的にいろいろなことに取り組みつつあって、本来の自分らしい様相を取り戻した感も一入なんだけど、
そうすると やはり自分の時間の有効利用の程というのも気になるところ。
そこで僕は、その有効度を測るに、「将来に対する貢献度」という尺度を導入してみることを考えた。
毎日の中でしたいこと、すべきことというのはいろいろあるわけだけど、
それが「したいこと」であれ「すべきこと」であれ、その焦点の遠近というものがある。
いま目前の欲求に基づく「したいこと」もあれば、当座の急で「すべきこと」もある。
将来の楽しみのために「いましておきたいこと」もあれば、将来の目的のために「いますべきこと」もある。
普通にToDoをこなしていると、これら焦点の遠近の差というものが、タスク間で平等に扱われることになる。
ひとつひとつのタスクをつぶしていく上で、その個々のタスクの性質の差というものは意識されにくい。
優先度といったランクで分けて考えれば、その際のタスクの性質の差は、目的の時間的遠近というより、緊急度での判断に傾きがち。
そして緊急性が高いものというのは、通常、将来に備えたタスクではなく、当座の要に関わるものだろう。
しかし、多くの人が指摘するように、
人は当座の要にばかり集中することで、常に仕事を当座の要にし続けてしまう。
つまり、目先のことばかりやってるから、目先でなかったことも、いずれ目先まできてしまい、またその目先に追われて自転車操業、ということ。
「7つの習慣」で有名なコヴィー氏は、
「緊急ではないが重要なこと」に「時間というエサを与えて」、それが緊急の課題にならないで済むようにせよ、というようなことを言っていたっけ。
そんなことをつらつらと考えながら、
自分の時間利用の評価法を変えてみたら面白いんじゃないか、と思った。
評価基準というのは、およそそれが人事であれ仕事の成果であれ、その組織の価値観を表すもの。
もし僕が時間の使い道を考えるに、「緊急ではないが重要なこと」に重点を置こうと思うなら、時間の使い方を、将来に対する貢献度を基準に評価してみればいいんじゃないか。
そこで、とりあえず1点から5点の五段階評価で、しばらく自己評価をやってみることにした。
今日中に必要だったタスクは0点
1週間以内の視野で必要だったタスクは1点
1ヶ月以内の視野で必要だったタスクは2点
半年以内は3点
1年以内は4点
より遠い目標のためのタスクは5点
まず毎日のToDo作成の時点で、そのリストの評価。(1タスクあたりの平均点をとる)
そして一日の作業終了時点で、実施項目の評価。
この点数を上げていこうと思えば、目先のことを軽んじるのではなく、コトが目先にくるまえに早め早めでタスク化していくことが必要になるはず。
毎日やるのは面倒だけど、もし一週間に一回くらい、これを、それぞれのタスクにかけた時間の集計とあわせれば、自分が時間をどういった具合に振り分けているかもわかるかもしれない。
以前にもオススメしたことがある「スラムダンク勝利学」は素晴らしい本だが、その中にこういう件りがある。
目標に向かって「石」を置いていく
全員がその日の石をしっかり置く
スタート地点から目標までのラインに日々、全力を尽くしたということの証として、一日一個石を置いていき、それを積み重ねていくということ。
今日の練習に全力を尽くすことも、明日のオフ日にしっかり休むことに全力を尽くすことも、すべて同じで、その日の「石」を一個しっかり置くということなのだ。
なんとなく一日を過ごすことは、その「石」をどこかに捨ててしまうこと。
試合が近くなって焦ったり、不安になったりするのは、これまで辿ってきた道のりにしっかりと「石」を置いてくるべきだったのに、どこかで無駄に捨ててきてしまい、道のりを振り返ってみると「石」がない部分があるからで、その穴埋めをしようとしても、もうポケットの中に「石」がなくなってしまっているからなのだ。
一日一個の石を置くということを忘れず、一日一日を大切にすること。
当然チームではこれを全員で行わなければならない。それぞれすべき事は違い、すなわち、置かなくてはならない「石」の大きさや重さは違う。しかし、それぞれが毎日すべきことをして、それぞれの「石」を一日一個ずつ置いていくことがチームの醍醐味であり、強さに比例していくのだ。
今はまだ遠い将来の目標のために、その日その日に石を置いていくようなスタイルでやっていってみたい。
ちょっとしばらく試してみる ^^)
(ふと思った。こういう評価尺度というのは政策評価にもあってよいかも。とかく後手後手が多い…)