先日、連合の新会長となった高木氏の出身労組はUIゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)だそうだが、そのUIゼンセンの徴兵観というものが報道されており、実に意外の感を受けた。(基本的に僕と全く同じ立場だ ^^;)
一定規模の労組組織がこうした健全な(というのも一方的な評価だが)認識を示し得るということに驚きを禁じ得ない。
徴兵制否定の連合見解批判 高木新会長のUIゼンセン(産経)
報道によると、こういうことだ。
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徴兵というオプションに対する認識は、これに見る限り、僕と同じだ。^^)
もっとも、本来なら副産物となるであろう、社会問題のいくつかに対する効果も徴兵制には考え得るが、しかしそれもそれを目的とするには費用対効果的にも、心理的障壁的にも割には合うまい。
僕自身、労組といえばひとくくりに考えてきたが、実に今回のこの報道にはちょっと反省させられた。
徴兵制の是非については、最近、この地で研究課題になり、多くの人と討論した際、
「単純に、徴兵制は採らない、とうたうことは、“自らは戦わない”と表明することになる」
という趣旨の主張を私も強くしたのですが、諸外国の学生からは強い賛意は得られませんでした。
こういう考えは日本独特のものなのかもしれませんね。諸外国では、こんなことは、言うまでもなく自然発生的に国民感情として存在しており、いちいち表記するまでもない事なのでしょう。
(よって、そんなこといちいち言うなと一蹴されることになる・・・)
今の日本の現状を顧みると(こういった主張がニューズ記事になるということからも)、高木氏が語るところの、当たり前の考え方が極度に不足しており、日本が国際社会で尊敬を得られない一つの遠因になっているのだと思います。
> 諸外国の学生からは強い賛意は得られませんでした。
> こういう考えは日本独特のものなのかもしれませんね
独特というのは、これは、「それが当たり前だから」という意味だよね?
そもそも兵役と税金と参政権はギリシア・ローマの昔から一環のものというのが西洋の感覚だろうから。
世界にさまざまな種類の思想立場はあるけれど、こうした問題に関する感覚は、たしかに(今日の)日本はちょっと特殊かもしれないですね。