2004年10月06日

(読書)(TV) 「 炎立つ 」

 どうやら昨日から時代劇チャンネルで「炎立つ」が始まっていたようだ。
 まだしも今日気づいてよかった、今日から見よう ^^)

 かつて、まだ大河ドラマが本当に人間というものを、そして時代精神と自己との間での夢、苦悩を描き、人生や哲学を問い得ていた頃の終焉近く(個人的感覚では最後)にあたる時期のNHK大河ドラマ作品。
 平成5年。




 主人公、藤原経清、泰衛の渡辺謙は素晴らしかった。
 源義家は幼少期の伊崎充則も、成年後の佐藤浩一もいい。
 野村宏伸の義経もそこそこ、時任三郎の弁慶はよかった。
 長塚京三の頼朝もナイス。
 当時まだ無名に近かった村田雄浩の阿倍貞任も(彼はこれで飛躍)

 いま思えば、既に豊川悦司も出演してたんだ、家衛だったかな。似合ってた。
 中尾彬の後白河法皇も最高 ^^;)
 他にも、渡瀬恒彦、萩原流行、紺野美沙子、財前直見、蟹江敬三、イッセー尾形、斉藤洋介、塩見三省、、、と、考えてみると、なかなかいい面白いキャスティングしてたんだな。
 そういえば稲垣吾郎も出てたような… たしか…

 今日からまた楽しみが増えた ^^)

 ちなみに、大河ドラマもおもしろかったけど(もし時代劇チャンネル視聴可能な方は是非!)、原作本(高橋克彦氏)はもっと、数倍お薦め。
 読む度に泣けた。
 読む度に、自分も志を新たにした。

 前九年後三年役の頃から奥州藤原を経て義経追討までを描くわけだけど、この時代は非常に史料に乏しい(特に東北について)ため、歴史小説といっても多分に「小説」色が濃い。(もちろん判明している事実については一切曲げていない。その間隙を埋める部分の創作という意味で)
 しかし純粋に小説として読んで、これが素晴らしい…

 ごく個人的には、加えて、最終幕、奥州藤原氏の(あくまで小説で)目指したひとつの平和国家ビジョンに新鮮に惹かれ、最初に読んだときにはいろいろ考えさせられた。
 (現在も脳内の発酵倉庫に入れてある ^^)

 また、源氏が東国に根を張るまでの塗炭の苦しみがよく描かれていて、素晴らしい。
 西晋一郎博士らが、源家の興隆は末代まで、頼義、義家の苦心の余徳、というのがよくわかる。


 お薦めです。

 cover
 炎立つ 一巻 北の埋み火

 二巻 燃える北天
 三巻 空への炎
 四巻 冥き稲妻
 五巻 光彩楽土
posted by Shu UETA at 09:47| Comment(10) | TrackBack(0) | 読書他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なつかしいですね、炎立つ。最近の作品は、戦国時代が多くてなんだか食傷気味です。それにストーリーよりもキャスティングを重視する姿勢も問題です。ジャニーズとお笑いタレントが多すぎて。とか言いつつ、結構観ちゃうんですけどね(笑)
Posted by priestk at 2004年10月10日 01:13
> priestkさん

 大河ドラマに関しては、ここ数年来は、企画の主旨自体が変わってきているようで、こうした少し以前のものを見ると、実に懐かしいですね。

 近年の大河ドラマは、歴史人物の生きざまを描くというよりも、偉人などと言われる人がいかに、ごくごく普通の人間であったかを描くことに主眼が置かれているため、人物の事実がどうであれ、ドラマとしては何ら大したメッセージのないものに、かつ、取り立てて自分に取り入れたい何かがあるわけでもないものになってしまっていて、残念です。

 今年については、一部では三谷幸喜が非難される向きもありますが、彼は、NHKの希望に沿ったものを撮っているだけであって、批判するならプロデューサーなんだろうと思いますが…いずれにせよ、今風時代劇、いや、たまたま時代が昔を舞台にしてるだけの普通のドラマと思って見ればよいのでしょうね。僕も最初しばらく見てたんですけど。

 せめて…役者たちがもうわずかでも上手であれば別の楽しみもあるのでしょうが、いや、あれも演技力というより、そういう演出かな…他のに出てるときはもっと上手い時がありますから。

 現在では、歴史ドラマの制作能力が高いのは、テレビ東京ですね。年に一度ですが。^^)
Posted by Shu UETA at 2004年10月10日 17:23
Shu UETAさん

>近年の大河ドラマは、歴史人物の生きざまを描くというよりも、偉人などと言われる人がいかに、ごくごく普通の人間であったかを描くことに主眼が置かれている

なるほど!と思いました。僕の違和感の源泉はここにあったみたいです。でも、NHKがこのような路線転換をした理由はよく分かります。従来の歴史物・時代劇ファン以外の層にアピールしようとした結果なんでしょう。国営放送とはいえ、視聴率を取ってナンボの世界ですからね。

ところで、Shu UETAさんのblogにリンクを張らさせていただきました。もしよろしければ、相互リンクをしていただけますでしょうか。

政治(軍事)の話題、歴史の話題を中心に、今後もShu UETAさんと意見交換させていただければ、大変嬉しいと思います。
Posted by priestk at 2004年10月11日 22:55
> priestkさん

 相互リンク、願ってもありません ^^)

 が、明日(12日)に作業します…
 実は最近このblogサーバーも時間帯によってはめっきり重くなりつつありまして…昨日ついに、初めて、超長文投稿をきれいさっぱり失いました。(ちなみに、「落合監督の指揮スタイル」後編)

 昨日はそのショックで寝込みましたが(嘘です。夜だったので寝ました ^^)、このコメントをいただいた際にも、さぞ時間がかかったのではあるまいかと恐縮です ^^;)

 こちらこそ、今後ともよろしくお願いします。^^)
Posted by Shu at 2004年10月11日 23:20
 Shuさん、相互リンクを張っていただき、どうもありがとうございました。かたい話も、柔らかめめの話も、させて頂けば幸いです。笑
Posted by priestk at 2004年10月13日 00:27
> priestkさん

 同感です ^^)
 仲良くなれたらうれしいです。
 コメント、T/B、メール、IM、あらゆるチャンネルで気軽にアクセスしてください。^^)
Posted by Shu at 2004年10月13日 17:56
正直、ここの読み方がまだよくわからない私です。時系列には並んでないのでしょうか?
そしてトップの記事、昨日から、続きも読めないし、コメントも付けられません。付けられないのでここに書いておきますね。ご連絡まで。

で、「炎立つ」なつかしいですね。半年ものでしたね。私は渡辺謙さんのもう20年来のファン(俳優として、ですよ!)ですが、いつも彼は素晴らしい演技をします。
あと、村田雄浩氏は、「独眼竜政宗(昭和62年)」で、すでにいかりや長介の息子にして、政宗の側近役をやっていますので、コレでブレイク、とはちょっと違うと思います(いつか梶井基次郎の人生がドラマ化されることになったら、私の中ではやってほしい人NO.1です。)。
「北条時宗」も、時宗役の「自称狂言師」が嫌いで下手くそだったので、お父さんの渡辺謙さんの部分だけ見ておしまいにしてしまいました。あれも鬼気迫っていてすばらしかった…

もう終わってしまった「新選組!」ですが、賛否両論あるのも承知のうえで、あれはあれでよかったと思います。「利まつ」や「武蔵」は見てないし、来年の「義経」も既に見ないつもりなので、「昨今の大河」については語れませんが、三谷ドラマを一年間楽しめただけで愉しかったし、実際の新選組と同年代の俳優さんたちが実際に成長していくのもおもしろかったです。
まあ、いわゆる「大河ドラマ」たる「大河ドラマ」ではありませんでしたが…(そして三谷さんの手法や舞台ファンじゃないと、知らない人とアイドルしか出ていないドラマのようにしか見えない!)

私のブログでは「新選組!」のまとめをしようかと思っていますが(たぶん年末になるでしょう)、とりあえず最終回の感想はまだトップページにあると思うので(怪しい…)よかったら読んでくださいませ。
Posted by ぶんだば at 2004年12月15日 15:11
> ぶんだばさん

> 時系列には並んでないのでしょうか?
そしてトップの記事、昨日から、続きも読めないし、コメントも付けられません

 いや、もちろん時系列のはずですが ^^;)
 記事は昨日思い直して一つ削除しましたけど、それのことかもしれませんね。

 村田雄浩さんについては、僕の感覚では、独眼竜では「ブレイクした」とまでは思えませんでしたので、かく書いたわけです。炎立つ以降は、文字通りの大ブレイクでしたので。^^;)

 ちなみに僕は三谷幸喜さんの大ファンですよ。単に「新撰組」が個人的に頂けなかっただけで ^^;)
 ドラマとしての否定ではなく、歴史人物を描くものとしての不満です。ドラマとしては別にいいんじゃないでしょうか、ああいうのも。
Posted by Shu at 2004年12月15日 21:06
あ、今みたら消えてました>記事。
そのせいかもしれませんね。昨日(ってもう一昨日)から読めなかったのですが。

村田さんの件ですが、そうでしたか…アレで着目したのは、私だけだったのね_| ̄|○
もっとも、Shuさんはたぶん私より年下ではないかと思うので、見たときの年齢により感じ方が異なるかもしれませんね。

ちなみにShuさんが、ドラマを否定した、とは考えていませんので誤解なきよう。
「大河ドラマ」というのはどういうものか、というのを考えたうえで、「新選組!」はいただけなかった、という風に解釈したつもりだったのです。
その考えには私も同意します。
でも、最近数年の「若者路線」になってからの、「新選組!」以外のドラマを見ていないので、なんともいえないのです。(最後に観たのは「秀吉」だったかもしれない…ん?忠臣蔵みたいなのとどっちが後でしたっけ?)

来年をみても、若者路線は続くようなので、まあどういう方向に行くのか…

関係ありませんが、金曜時代劇「最後の忠臣蔵」録画しただけで第一回しか見ていませんでしたが、あちらのほうが「大河」っぽかったです。
Posted by ぶんだば at 2004年12月16日 01:06
> ぶんだばさん

> さんはたぶん私より年下ではないかと思うので、見たときの年齢により感じ方が異なるかも

 いえ、「ブレイク」とは僕の中での話ではなく、世間一般での客観的なもののつもりでした。^^;)
 僕はまるで評価していませんが、それとは別に、ペ・ヨンジュンは「ブレイクしている」というように、ブレイクしているかどうかと自分の感覚は別なので ^^;)

 彼については、(映画でなく)TV東京系での「壬生義士伝」での佐助の好演が、「炎立つ」での貞任に次いで好きでした。そう言えば、ここでも渡辺謙との共演でしたね。

Posted by Shu at 2004年12月16日 07:30
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