まずは朝日記事を。
日本アニメ、外交に一役 ODAで購入支援 外務省検討
趣旨は、ODAで日本アニメの購入を支援するということ。
僕は大賛成、かねがね構想していたことでもあり、非常に満足だ。(もっとも、外務省もまだこれから検討ということろではあるけれど)
上記報道記事によると、次のようなことだ。
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さきにも書いたとおり、この件、僕は大賛成。
戦略的な価値は非常に高い。
そうした考えについては、その一端を過去記事で以前にも書いたとおり。
(「インドネシアの剣心」)
外務省は機を見るに敏でない体質もあり、むしろ遅すぎたくらいともいえる。10年前には構想すべきことだった。今回は褒める記事であって、苦言を呈すことは主たるテーマではないが、^^;)、しかし、省職員はもっと肌で世の(世界の)トレンドというものを感じ取るようアンテナを磨いていなければ。
海外において日本アニメは、日本という国、社会、雰囲気、文化への「あこがれ」というものを育てている。
かつてのローマ帝国であれ、中華の帝国であれ、その文化に対する「あこがれ」というものが生み出した力学は非常に大きい。そして、そうした「あこがれ」というのは実際にその文化に力がない限り、外交戦術や策謀によって無理に生み出すことはできないものだ。現実の吸引力があってこそ、それを活用することもできようが、それがなければどうしようもない。
幸い、日本には(何ら政府のおかげではないが)民間のコンテンツメーカー達の優れた力と実績がある。
外務省には、窓口等を通して引き続き提案等投書していきたいと思っているが、着意事項として考えてもらいたいのは、次の2点。
1 アフリカ、南米に限定せず、経過を見つつ、アジア諸国についても調査、検討してほしい
2 アニメに限定せず、ミュージックビデオ等を含めJ-POPの放映関連についても調査、検討してほしい
3 日本語教育環境整備との整合も考えた戦略的計画を保持してほしい
体を動かす事や政治、軍事のこともからっきし
なのですがいろいろな刺激をいただいています。
>コンテンツメーカー達の優れた力と実績がある。
ご存知かもしれませんが、アニメの製作現場
はかなり過酷な状態で、海外に一部を外注する
事で現在何とかしているようですが、作画の質に
ばらつきがでたりといろいろと問題があります。
コンテンツとして高い質を維持するためには
配給や放映側だけでなく製作現場にまでそれ
なりの利益がでるようにしないと難しいと思い
ます。
上記の事に関連して作画のばらつきによる
作品自体の質の低下や技術流出、利益が
出ると見込んでの粗製濫造と先行きに不安の
声がかなり前から出ています。
外務省だけの問題ではないですが有力な
武器として考えるのであれば、現状のいびつ
な構造をなんとかしないと継続的には使用で
きなくなるのではと危惧します。
なんでもかんでも囲い込めというわけでは
ないですが(停滞してしまう事も考えられます
し)使い潰してしまうようなやり方は避けるに
越したことは無いと考えます。
この事はアニメ産業以外にも当てはまる
かもしれませんが。
えらそうに書きましたが私はアニメ産業や
他業種ともかかわりの無いただのボンクラ
ですので街を歩いていたら突然怪しい人が
叫んでたぐらいの気持ちで読み流して下さい。
コメントありがとうございますっ
常足への関心でご縁が持てたとは、それも嬉しいことです(常足その他、僕も全く未熟な域ですが)
余談ですが、「歩く」というのは本当に奥が深いですね…現在も自分なりには進捗し、日々新たな発見に胸躍らせているのですが、まだまだ底が知れません。^^;)
さて、ところで、業界の話。
僕もその方面に素人ですので、薄々耳にして懸念しているに過ぎないのですが、今回ご指摘してもらっているようなことについて、政府のすべきことがあるのではないかと、思っています。
それは国家の戦略産業としての自覚的に維持育成すべきことで、おっしゃる通り、そちらの意味では、外務省ではなく経産省などになりましょうか。
そうした声は随分昔からあがっていたにも関わらず、これといって具体的効果的な策が格別とられることもなく、今日の苦しい状況に至っているようです。
この後者の整備があってこそという点で、僕も同感です。
個人的にもいろいろ考えてみたいと思います。
コメント、メール等お気軽に、今後とも、よろしくお願いしますっ!