2005年03月29日

竹島騒動 韓国関連二題


 正直、韓国関連の記事はストレス源でもあるのだが ^^;)、乗りかけた船なので(かつ、政策関連を扱うという本blogの前提上乗らないわけにいかない船だが)、竹島騒動関連のフォロー記事を、今日は二点。

 ひとつは、例の教科書関連での韓国の「採択阻止作戦」について。
 ひとつは、米国識者のこの件にかんする韓国評の紹介。

■「採択阻止作戦」

 以前の記事(「韓国の公言についての注意喚起」)でも、僕は、韓国の「韓国政府が問題視する教科書の採択率を最小限に食い止める活動に全力を挙げる」という方針の言明について、これは主権の侵害というより最早限りなく間接的侵略に近づく行為として真剣に受け止めなければならないと書いた。

 その後、調べてみると、この「活動」の具体的計画ではたとえば、教科書採択阻止のため、採択される危険性の高い地域を中心に巡回キャンペーンを行うという。これは韓国の市民団体が実行主体となり、それを韓国政府が支援するということであるようだ。

  「アジアの平和と歴史教育連帯」は、同日午後に記者会見を開き、歪曲・ねつ造された教科書が採択されないよう、日本全国でキャンペーンを展開する計画だ」と、明らかにした。
 (東亜日報

  ヤン・ミガン常任運営委員長は「日本の良心的な市民をはじめ、東アジアの市民連帯を通じて日本の歴史歪曲を防がなければならない」とし、この6〜8月の扶桑社歴史教科書が採択される可能性が高い地区を中心に不採択の巡回キャンペーンを展開する」と述べた。
 (朝鮮日報



 韓国政府が韓国及び日本の市民団体を支援するということを方針に掲げていた、その韓国側市民団体の一つが例えば上記のものである。

 さて、このように外国政府の意図を体した団体が日本国内でこうした政治的活動を行うということ、またその外国政府がそれを公言して憚らないということを、どのように考えるか。
 主権の侵害というより、放置すれば、間接的侵略ということに限りなく近づいていくような性格のものだというのは過言ではないはずだ。
 このこと自体は、もはや件の教科書の内容が妥当であると否とを問わず、全く異なる次元において決して看過してはならない問題だ。故に、国民、ましてや政治家はこれをもっと真剣に受け止めるべきだ。

 高崎経済大学の八木助教授は産経新聞への寄稿で、かのマクリーン事件判決を例に引いておられた。
 然り、全く然りだ。僕以外にも膝を打つ人は多いだろう。

 我が国は、そのような団体の入国を拒絶することも検討すべきではないか。(採択妨害を恐れるということではなく(最早次元が異なる)、そのような外国政府、団体による我が国内における政治的活動を許さないという意味で)

 今年の6月から8月にかけての時期に来日し、日本の市民団体と協力して巡回キャンペーンを行う予定であるらしい。

 ちなみに、マクリーン判決とは、国内で政治活動を行う外国人(この場合はベトナム反戦、反米だった)の滞留延期申請の不許可にともなう最高裁判例で、外国人は、憲法上においても、我が国に在留する権利が保障されているものではないということを述べたうえで、次のように述べている。

 前述の上告人の在留期間中のいわゆる政治活動は、その行動の態様などからみて直ちに憲法の保障が及ばない政治活動であるとはいえない。
 しかしながら、上告人の右活動のなかには、わが国の出入国管理政策に対する非難行動、あるいはアメリカ合衆国の極東政策ひいては日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約に対する抗議行動のようにわが国の基本的な外交政策を非難し日米間の友好関係に影響を及ぼすおそれがないとはいえないものも含まれており、被上告人が、当時の内外の情勢にかんがみ、上告人の右活動を日本国にとつて好ましいものではないと評価し、また、上告人の右活動から同人を将来日本国の利益を害する行為を行うおそれがある者と認めて、在留期間の更新を適当と認めるに足りる相当の理由があるものとはいえないと判断したとしても、その事実の評価が明白に合理性を欠き、その判断が社会通念上著しく妥当性を欠くことが明らかであるとはいえず、他に被上告人の判断につき裁量権の範囲をこえ又はその濫用があつたことをうかがわせるに足りる事情の存在が確定されていない本件においては、被上告人の本件処分を違法であると判断することはできないものといわなければならない。


 検索してみると、次のようなサイトで判例紹介されてた(参考まで)
  マクリーン事件・外国人の人権◇最大判昭和53年10月4日

 在留期間更新不許可処分取消 マクリーン事件

 9月以降もビザ無しなどと言って悦に入るよりも、他に考えることもあるということを忘れないでもらいたいと思う。


■米国識者の反応

 さて、竹島絡みでは、先日のライス国務長官の訪韓時に韓国大統領が愚痴を重ねて長官を辟易させていたが ^^;)、今日はじめて米国の識者のこの騒動に関する見解が述べられているのを見たので、概略紹介しておきたい。

 米国議会調査局の朝鮮情勢専門官である、ラリー・ニクシュ氏の会見からである(産経新聞朝刊より)

 
  •  23日に盧泰愚大統領が日本の憲法改正や自衛隊海外派遣を軍国主義の復活として非難したことについて、
     「米国政権は日本が安全保障上の『普通の国』となり、地域的な軍事役割をも果たすようになることで日米同盟強化を強く求めているが、盧大統領の言明は明らかにこれに正面から反対し、日米安保関係の強化という両国の基本路線を否定するに等しい」

  •  盧大統領が日本の自衛隊のイラク派遣に反対したことを重視して、
     「米国が強く望み、当の韓国も実行した安保協力を、日本だけはしてはならないとするのは日米安保協力の基本への反対であり、米国が戦後長い期間保持してきた東アジアでの米日韓の三極同盟体制への反対につながる重大な言明だといえる」

  •  盧政権が最近打ち出している対米同盟方針、@在韓米軍のアジア地域紛争への関与反対 A十年以内の韓国防衛自立 B東アジア安保での勢力均衡者志向、について
     「こうした新目標がもし実行されれば、米韓同盟は破綻するが、最近の日本批判はこの米国離れの潮流と重なり合う部分が大きい」

  •  盧政権の対日非難について
     「動機としては日本の対北朝鮮経済制裁の実施をなんとかして防ぐという意図も感じられる」
     「国内での自政権への支持を高めるためには、反米、反日の言動を高めることが効果的だとされる側面もある」

  •  竹島の領有権紛争について、
     「この島自体には戦略的価値がほとんどないため、日韓両国があまり激しく争うことは危険が多く、国際司法裁判所への持ち込みが最も適切だろう」



 が、僕が思うに、おそらく韓国はここまで深い意図も思索もなく、そのような外交サインをうっかり送ってしまっていることにも気づいていまい。
 故に幼稚であると僕などは思うのだ。

 いちばん最後のコメントは、普通に考えても実に妥当だと思うのだが、とにかく韓国はこれには乗ってこない --;)


 さて、長くなったがもう一つ。
 こちらはネットで参照できるので軽く紹介。

 
  •  米専門家らが「韓国は死活的な利益のかかった国家ではないため決別を準備せよ」と述べており、米議員らは米日修交150周年決議は圧倒的多数で可決しても、韓米同盟50周年を記念することには意味がないというのが韓米関係の現状

  •  ダグ・ベンド米カント研究所研究員
     「米国において韓国は莫大な費用と犠牲を注ぐほどの死活的な利益の対象ではない」
     「韓米両国は友好的な決別を準備しなければならない」

  •  ブルース・ベクトル米空軍参謀大学教授
     「韓国が日本によって併合されたことや朝鮮戦争が勃発したのは、すべて韓国が同盟戦略で失敗したため」


 「韓米は決別を準備すべき」という米国(朝鮮日報)



 「友好的な訣別」とは良い言葉だ。
 僕の言う「超然」でも、こちらの「友好的な訣別」でもいいが、このくらいのことを日米が言う、もしくは素振りを見せれば、必ず韓国の方針転換は引き出せる。
 ぜひそうした作戦を採ってもらいたいものだが、なかなか政府も外務省も「仲良く」の一点張りからは脱却できそうにない。
 急がば回れ、だと思うのだが。
posted by Shu UETA at 13:26| Comment(2) | TrackBack(2) | 天下-安全保障・外交 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
韓国のことを考えると、私もストレスが溜まります。日本列島に「ひょっこりひょうたん島」のような可動性があれば、ハワイの東あたりに引っ越したいものです。
ノムヒョンは亡国への道をまっしぐらに進んでいるかのようです。韓国人がどうしてああも呑気でいられるのか、不思議でなりません。
それはともかく、日本がどうするかということですが、アメリカにも一定の韓国イメージが形成されてきたようですし、いよいよ、Leave them alone 路線へと対韓政策を変更すべき時に来たように感じています。
日本にとって韓国はあくまで安全保障上のプレゼンスが大きかったわけで、これについては日米防衛の再編成、日本海周辺の海上警備増強で対応可能、韓国が中国と軍事的に同盟を結ぶとなると厄介ですが、それは韓国自身選び辛いでしょうし、そうなったとしても漠然とした敵が明確な敵になるだけのことです。
小泉首相には冷静に、着々と韓国抜きの安全保障体制を構築していって欲しいですね。
自分のブログがあれば、18世紀のスタビライザーとしての英国と比較して、韓国がいかにスタビライザーとして機能しないかを書くのですけど(笑)。

反日活動家の入国差し止めですが、私はそこまでしなくてもいいというか、しない方がいいんじゃないかと思います。
大して影響力があるとも思えませんし、入国差し止めという措置自体が日本の弱みとして喧伝される危険があるからです。韓国世論はどうだっていいというか、変わりようがないのでまあどうでもいいとして、欧米メディアがこの辺をつついた時に、公明正大にやっておりますよという反論材料を持っておいた方がいいのではないかと思いますが。
Posted by standpoint1989 at 2005年03月29日 16:18
> standpoint1989さん

> 反日活動家の入国差し止めですが、私はそこまでしなくてもいいというか、しない方がいいんじゃないかと思います。

 この点、たしかに。^^)
 しかしそれくらいの気概と筋目意識をもってもらいたいものだなぁ…といったところでしょうか。議員達がこれくらいのことを主張して、政府がstandpointさんのように言って諭す、といったくらいに。

 おっしゃる通り、機が熟する方向に動きつつありますね。(僕が韓国政治家なら、戦略的には、日米いずれかと距離を取るには必ずもう一方を当面は引きつけておきたいところですが)

 なるほど…18世紀の英国ですか… ちょっと押し入れから本を取ってきて考えたくなってきました…

> 自分のブログがあれば…

 おそらく、次に再開され(ますよね ^^)る際にもまだそうタイムリー性を欠くことはないのではないでしょうか?むしろ絶妙のタイミングだったりして… ^^;)
 楽しみにしてます
Posted by Shu at 2005年03月29日 22:18
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