タブ・ブラウザとは、いくつかのサイトを、別窓ではなく、ひとつの窓の中でタブとして開く形式のwebブラウザーのことだ。
大物では、Netscapeが随分以前からその形式をとっている(かつ僕もInternet Explorerよりネスケが好きだ)が、そうしたタブ・ブラウザの中で、僕は特に「Sleipnir」をお薦めしたい。
タブ・ブラウザは、いくつかのサイトを見比べながら作業をするような場合に非常に効率がよい。
たとえば何か論文、あるいはこうしたblog記事でさえ、僕はいくつかの資料を付き合わせながら考えることがあるが、そうした場合も、関係資料ページをいくつも開いておいて、タブを切り替えながら作業することができる。
あるいは何かを検索する際も、たとえばgoogleで検索すると、検索結果ページでまずはざっと、見てみようかと思うページのリンクをいくつか次々に押しておく。
設定で、リンクは新タブで開くと設定しておけばそのまま次々に新しいタブが増えつつ、元ページはそのままだが、僕の場合は、リンクを押して常にいちいち別タブになるのも不便なので、そうした設定にはせず、次のような方法をとっている。(これはSleipnirの場合)
元ページ(この例えでは検索結果ページ)のタブをダブルクリックすると、ページ保護になる。その状態でリンクをクリックしてもその新しいページは別タブになる。したがって、次々に見たいリンクを押しておけば、今見ているページはそのままに次々に別タブで開くので、その後、順々にタブを押して新しいページを見ていく。
この際、見ていきながら、これはというページはやはりタブをダブルクリックして「保護(ロック)」にしておく。すると、ひとわたり見たあとで、全タブを閉じるボタンをクリックしても、保護(ロック)タブのページだけがちゃんと残る。
ロック解除は、またタブをダブルクリックするだけだ。
(もっとも、Ctrl+Wでタブを閉じれるので、実際には見ながら不要なページはその都度Ctrl+Wで閉じながらということが多いが)
あるいは、リンクを右クリックしてNキーを押すと、新しいタブで開くので、元ページをロックせずとも、この方法を使う場合も多い。
または、そうした資料作業でなくても、何かモノをネットで買う場合も、値段等を調べつつ、気になるページをタブで残しながら、最終的にタブを切り替えながら見比べるということもできる。
ちなみに僕のblogでも、参照サイトへのリンクをよく貼っているが、たいていの場合は、参照しながら読んでほしいので、わざと別窓で開くようにリンクしてある。
これは、いちいち別窓で開かれて、相当に鬱陶しい思いをさせてしまっているかとも思っているのだが、これもタブ・ブラウザで見るなら全く鬱陶しくないのだ。
しかも僕の場合は、新しく開く別タブにフォーカスが移らない設定にしてあるので、別窓指定のリンクを押しても、今見ているページが変わるのではなく、バックグラウンドでタブが横にひとつ増えるだけであり、見たくなった時にそのタブを選らんで見るようにしてある。
さらには僕がしている使い方に、いくつかのサイトをグループで登録しておくというものがある。
これは、複数のサイトをグループに登録しておくと、そのグループを指定するだけで、一気にそれらサイトが各タブとして一発で開ける。
たとえば僕の場合、まず新聞各社は、「新聞」というグループをつくってあるので、ドロップダウンリストから「新聞」を選ぶと、一発で、産経、朝日、日経、読売、毎日、サンスポが開くようになっている。
あとは順に見ていく、というのが毎朝の日課だ。
あるいは、毎日見るblogもいくつかのグループにわけて登録してあるので、たとえば「blog 1」を選ぶと、とりわけ頻繁に読んでいるblogが一気に開く。あとは順に読む。
Sleipnirでは他にも、履歴や、最近閉じたページの使い勝手が良く、あまり使わないかもしれないが、「このページの日本語訳」といった機能や、ページのURL抽出、ポップアップ広告のカットといった機能もちゃんとある。
僕が気に入っているのは、検索バーで、この検索バーでは、13の検索エンジンが使える(もちろん、タブ機能を活かして「全検索エンジン」という指定もできる)他、5つのblog検索、9つの辞書検索をはじめ、掲示板、ニュース、ショッピング、オークション、地図、書籍、ソフトウェア、画像、MIDI等々、すべて検索バーから検索できる。
かつはSleipnirは非常に動作が軽く、使用感が実に良い。
デフォルトでIEのエンジンを使用しているが、Geckoエンジンを使うこともできる。(僕は、自分のHPなどがネスケでどう見えるか確認するために、Geckoエンジンに切り替えて見てみたりしている)
少なくとも僕については、Sleipnirを使うと作業効率が抜群に良い。
デザインも気に入っている。(スキンもいくつか用意されてるし)
と、実は僕のblogでの別窓攻めへの言い訳も兼ねつつ ^^;)、Sleipnirのお薦めでした。
もちろんフリーですので、興味を持った方は、一度お試しあれ。
サイトはこちら
Sleipnir公式ページ
もし導入してみた際は、さまざまにカスタマイズできる項目があるので、ぜひいろいろいじって自分に使いやすくしてみてください。
欠かせないのは、リンクを押した際に別タブで開くかどうか、別タブとしてフォーカスをそちらに移すかどうか、同じく、お気に入りを開く時に別タブで開くのか現在のタブに開くのか、等々のタブの開き方関連は、最初に自分に合うものに設定しておくべきでしょう。
あとは、右クリックした際に、Sleipnirのメニューを出すか、IEのメニューを出すか、なども。(もっとも、どちらに設定していても、Ctrlを押しながらの右クリックで、反対のほうのメニューが出ますけど)
まずはお薦めまで ^^)
【関連する記事】
どちらもちょっと初心者には敷居が高く感じられて躊躇しておりました。
なので、Shuさんの記事、とても勉強になります。
もう少しして余裕ができたらどちらも導入して試してみようかと思います。
> もう少しして余裕ができたら
いやあ、僕はそちらのほうが心配で。blogもまめに更新されてますが(デザインまで!)、戦線異状なし、でしょうか。^^;)
ところで、さすがですね(というより僕らの趣味が合うだけかもしれませんが)、Firefoxとは。
僕はもとよりネスケ派で、エンジンはGeckoが好きなので、Firefox大好きです。
ご承知のように、Firefoxは「育てる楽しみ」を楽しむ余裕が必要なので、一般に誰にもは薦め難いものがありますが、jkさんの場合、迷うほどならば、Firefoxにしたほうがいいですよ!(たしかに、それには一段落ついてからのほうが良いですね…)
まずは当座の山を無事越えられることを祈っています。頑張ってください!^^)/
-------- 以下、本文への追記 ----------
もし他の方がこのやりとりを見ている場合のために付言しますと、Firefoxとはオープンソースものなので、自由自在に自分で部品(機能)を追加して自分に合ったように作っていけます。かわりに、その手間が必要だということです。初心者が陥る陥穽も多いですが、その分、趣味としても楽しめます。
一方、Sleipnirは、Firefoxをある程度機能追加して便利に作り上げた状態と言えます。したがって、機能も安定していて、使用していて何かに悩むということは通常ありません。
また、レンダリングエンジンでいうと、SleipnirはIEが標準、そしてFirefoxはGecko(ネスケと同じです)を使用しているという違いがあります。
ちなみにfirefoxのページは大量にありますが、知らない人が初めて見るには、ここがわかりやすいかもしれません。
http://firefox.vector.co.jp/
既にFirefoxに手をそめつつある場合、日本語情報がよくまとまっていてお薦めはこちら。
http://firefox.geckodev.org/
あはは。
こんつめすぎるとうわーってなっちゃうんで、
適度に息抜きです。
ちゃんと本業はやっておりますよ。
それと、原稿は一部書きためてあった
ストックがあったりします(笑)