誰もたいして目をとめていないだろうけれど、こんなニュースがあった。
200度超え天ぷら油、同居男性の顔に…78歳女逮捕
この女性は、昨年12月頃から男性と一緒に暮らすようになっていたそうだけど、その男性の異性関係からたびたび口論を繰り返しており、今回も、「懲らしめよう」としてやってしまったとのこと。
女性は78才、男性は62才。
僕は、ちょっと感動した。(頭がおかしいと言われるかもだけど ^^;)
だって、78に62だよ?
僕はまだそんなに歳をとってみたことがないから本当によくはわからないけれど、しかし、そんな歳でもまだそれほどの(妬心とはいえ)情熱があるなんて。
僕がその男の立場なら、もし重体から息を吹き返したなら、僕は怒らないよ。
謝りたいね。
そんなにも愛してくれるなら降参だね。
いかにもけっして正しい愛し方ではないとはいえ。そんなの本当の愛ではないだのなんだのといった議論も措いて、さ。
…だけど、でも、懲らしめももう少し常識的範囲に入れてくれるとたすかるけれどね。 ^^;)
真情さえ見せてくれたなら、それがどんなことであれ、僕はきっと折れる、それが僕の彼女なら。
それで僕は思い出したんだけど、
随分以前に…え〜と、もう7年くらい前になるのかな、
どこかのサファリパークで(日本です)、老夫婦が(もちろん車で)園内をまわっていたんだけれど、どうしたわけか(詳細は忘れた)奥さんのほうが車から降りていて、ライオンに襲われたのを、だんなさんが車を降りて助けにいって、そしてたしかだんなさんの方が亡くなったという話があった。
そのとき、僕は随分と考えさせられた。
僕はサファリパークが大好きだから、かなりリアルに想像できるんだけど、
果たして彼女がライオンに襲われて、電光石火、躊躇なくすぐさま飛び出せるだろうか、と。
当座になってみなければわかりようはないとはいえ、
おそらく、僕は助けにいく自信はある、とは思っている。
しかし、自分のことはともかくとして、その時に感じ入ったのも、(年齢は忘れたけれど)それが老夫婦だったということ。
まず、ほやほやの恋人関係ではない。
夫婦にしても、かなり年もとっている。
思わず助けに車を飛び出した夫の、そのとき彼を動かしたものが、どういう心情だったか反射だったかはわからないけれど(あるいは単に彼も猛獣を甘く見ていただけに過ぎない可能性だってあるが)、
しかし、かくありたいものだな、と僕は思った。恋人としてであれ、夫としてであれ。
笑われるだろうけど、以来、僕は、まったく同じ状況を頭に想像して、そこで間髪入れず飛び出していくイメージトレーニングをしている、わりとしばしば。あははは。
いざその瞬間には身体が自動的に反応して動いていけるようにと。ある意味、刷り込みだ、刷り込み。
たしかにこれも、頭がヘンなのではと思われるかもしれないけれど^^;)、
そうしたケース、そんなものはないかもしれないけれど、それに類したケースにおいて、僕は絶対に一瞬でも腰が引けたくない、その一心なのだ。
仕事も含め、過去の個人的経験からすると、こうしたイメージ的予行演習や刷り込みは、一定の効果があるものだ。
とはいえ、これはひとつのリアルに想像し得るイメージモデルに過ぎないので、僕の恋人には、いかに僕を信頼してくれたとしても(それだけの信頼があるとすれば本当に男冥利には尽きるが)、だけど僕と一緒に行ったサファリパークで試しに車から降りてみるようなことは絶対にやめてもらいたいけど。あはははは。
【関連する記事】
ところで、ときどき思うのですが、僕はshuさんと結構発想が似ているかも知れません。僕も昔、自分の命を犠牲にして身近な人(僕の場合は家族でした)を助けに行けるのかと、本気で悩んだことがありました。そのときに僕の姉に、「アンタのためだったらアタシは行けるわよ」と言われて、いたく感動したのも忘れられない思い出です(笑)
頭から油をかけられるのは、さすがにちょっと御免被りたいですが(笑)、猛獣から奥さんを助けに行った老人の話は、確かに考えさせられますね。良い話を聞かせてもらいました♪
や、ひさしぶりでっす
> すっかりブログも更新できなくなって
これは僕も同じく… ^^;)
> 結構発想が似ているかも知れません
失礼ながら、僕は以前からときどき何かそうしたことを感じてますよ、ytさんには。
勝手ながら、お互い、基本的にやわらかさをもった人間でありながら、ある種の硬派と青臭さを内にもっているような印象があって。
ずいぶん以前から言うばかりですが、ホント、いちど飲みたいですね。
よい縁、よい機会を待ちましょう。^_-)