些かタイムリーさを欠いてしまったが(本当は昨日早朝の話 なにぶんここのところ滅法多忙で ^^;)、
アメリカンフットボール、NFLにて、Seattle Seahawksがリーグ優勝を決めたっ!
しかも、初優勝っ!
と言って、さすがにNFLに興味ある人は少ないだろうので実に一人盛り上がりだけれど、、、
ちなみにNFLは、AFC、NFCの2リーグ制で、今回SeahawksはNFCの覇者となったということ。今度はAFC優勝のSteelersと雌雄を決することになる。これがスーパーボウル。
しかし…17年度という年は、やたらとスポーツの応援運が良い年だった。
なんせ野球では25年間応援してきて優勝のなかったロッテが日本一、さらにはこれも応援し続けてきたシーホークスがリーグ「初」優勝。
不思議 ^^)
しかし不思議なもので、やはり素直に好きなチームというものは似てくるもので
(以前書いたとおり、僕は野球も地元云々ではなく、カラー、雰囲気の大好きなチームを応援してる。他のスポーツも同じ。日本代表と冠する場合はこの限りでない)
何かを分析して選んでいるわけでもないのに、自然に好きなチームは、例えばロッテとシーホークスでもチームのカラーというものが実に似ている。おもしろいものだ。
選手達ののびのびさの一方で、また優れたビッグネームの選手が存在するにもかかわらず、戦いにおける今ひとつの詰めの甘さがあり、長年優勝争いから距離を置き続けたということでも似ているが、
たとえばファンの素晴らしさなどといって喧伝されるということでも、NFLにおけるSeahawksはプロ野球におけるマリーンズ同様のことをしばしば言われてきた。
さらには、マリーンズが26番目の選手(ベンチ入りが25人だから)としてファンを扱っているのは有名だが、Seahawksでは、スタジアムに「12th man's flag」が掲げられるのが有名だ。(フィールド上の選手は11名なので12番目の選手という意味)
ロッテに、他のチームのように小難しい顔(よく言えば戦う者の表情、悪く言えばこすっからい顔)をしてプレーする選手がほどんどいないように、NFLでも他チームにくらべ、Seahawksの選手の表情の屈託のなさといったらない。
どうやら、そうしたチームの星の年だったのだろう。
ところで、強くなったSeahawksの原動力として、もちろん数々の記録を塗り替えてMVPをとったRBのShaun Alexander(ショウン・アレグザンダー)や最強の露払い、RB Mack Strongも、ルーキーだが僕の大っ好きなLB、Lofa Tatupuをはじめオフェンス、ディフェンス両チームの数々の面々(名をあげだしたらきりがない)もさることながら、やはり僕は、QB、Matt Hasselbeck(マット・ハッセルベック)のますますの成長が、本当にうれしい。
僕は、パッカーズのQB、ファーブもずっと大好きだったんだけど、そもそもハッセルベックは、シーホークスが白羽の矢を立てる前には、パッカーズでファーブの控えをやっていた。
当時のパッカーズの監督が(パッカーズを優勝させた)、ハッセルベックをドラフト指名したのであって、その監督が今のシーホークスの監督、Mike Holmgren(マイク・ホルムグレン)その人だ。(もと学校の先生という異色の監督としても有名)
ホルムグレン監督が、自ら秘蔵っ子としていたハッセルベックを、パッカーズからシーホークスに貰い受け、育ててきた。
が、ホルムグレン政権もコツコツのチーム強化7年目、今年には、もはやハッセルベックには全幅の信頼を置いていると方々でコメントしている。
件のNFC決勝でも、監督はほとんど口をはさまず、ほぼハッセルベックに任せていたとのこと。
さてその決勝、相手だったパンサーズのQB、デロームとハッセルベックは仲良しだそうだ。
奥さん同士も、初めて会ったときから意気投合で随分と仲良くしているらしい。
その二人のQBの対決だったわけだけど、この二人のそもそもの共通点は、共通のコーチを通じてのことだったともいう。
パンサーズのオフェンシブ・コーディネータ(攻撃のデザイン担当)が、ハッセルベックの大学時代の監督で、
デロームの言によると、何かというと、ハッセルベックは大学でもこれくらいこなしていたぞ、ハッセルベックならこれくらいできた、と随分といちいちハッパをかけられたそうだ。だから、デロームとハッセルベックが初めて会ったとき、デロームの側はハッセルベックをよく知っていた(気がした)そうだ。^^;)
しかし面白いもので、その大学チームの監督とハッセルベックは非常に仲が悪かったことで有名。GAORAでは解説の村田さんが、犬猿の仲とも言っていた。
ふう…あいかわらず随分と余談的前置きが続いてきたけれど、実はここが本題。^)
村田さんによると、その、仲が悪かった理由というのが、監督の言によれば、ハッセルベックは、例えば若僧が涼しい顔をして「僕は大統領になります」と言うようやヤツ、つまりは大ぼら吹き、あるいは米国のこととてビッグ・マウスとでも言うべきか、それが監督がハッセルベックを気に入らなかった理由だという。
エースQBとしてスーパーボールに出る、とでも言っていたか。
シーホークスに来てからも、ハッセルベックは、非常に光るものがあるようでありながら、ミスの多いQBだった。
気分にもどうもムラが感じられるし、軽はずみをしもすれば、ピンチにイライラもする。
それを思えば隔世の感もするような今シーズン、ホルムグレンをして「彼に任せている」と言わしめるまでになったハッセルベックは、村田さんをして「職人のようだ(になってきた)」とも言わせている。
敵のブリッツにも、味方オフェンスラインの破れにも、動じることなく冷静に打てる手を打つ。もとよりセンスは光っていた。
状況判断能力も、ウェストコーストオフェンスならではの膨大な作戦の運用能力も秀でている。
先から例に引いている村田さんの言では(最も好きな解説者なので ^^)、スーパーボウルは、ロスリスバーガー(QB)のパス vs ハッセルベックの頭脳だと言っていた。
ハッセルベックは、大学時代のエピソードにあるようなそんな自信家であったかもしれないが、しかしドラフトではたしか6位程度だったと思う。
つまりそう注目されない存在だった。あるいはホルムグレンが目をつけなければ、6位でさえ指名されていなかったのかもしれない。
で、大学時代の監督は気に入らなかったようだが、僕は、ハッセルベックのその「高言」というのは、「自信過剰」ということでもなければ「ビッグマウス」ということでもなく、まして自分をたきつけるように自分で自分を励ます、あるいは自己暗示のような、こせこせしたものではなかったのではないかと思っている。
信念の魔術とやらでも、プラス思考でも、ポジティブシンキングなどというちんけなものでもなく、それは、ごくごく素朴な実感だったのではないか、
あるいは、素朴な実感と素朴な希いのミックスだったのではないか、僕はそう思ったりする。
コミック「ワンピース」を知っている人なら、「海賊王にオレはなるっ」と言うのに何の力みもない主人公ルフィが似たような雰囲気かもしれないと僕は感じる。
カエサルがそうであったように、ナポレオンがそうであったように、(たまたまこの例は歴史的に偉大に過ぎたかもしれないが、およそどのような分野であれ)ある種の人々にとっては、自分が何かになる、何かができるということは、なんとなく「わかっている」ものなのだろうと思う。
それは幼い頃から漠然と「わかっている」もので、根拠なんて理屈もない。
一方で、そうしたキャラというのは往々にして、荒削りに過ぎたり、ムラっ気が過ぎたり、あるいはともすると努力の才能を欠く場合も多々ある。(なぜなら、不思議な自信からくる妙な安心感は、どうもうまく必死さに結びつきにくいからだ)
よい点や、なによりもその悠揚さと根拠無き(根拠を要さない)自信を矯めてしまうことなく、いわば「戦さ人」としての力量を養っていくことができるかできないか。
ハッセルベックにはそれができた。
むろん、ホルムグレン・ヘッドコーチの指導者としての力量、人徳によるところもあるだろうけれど。
昨日は、そのかつて大学時代の監督の目前(今は敵パンサーズのコーチだから)で、本当にスーパーボール進出を決めてみせた。
ある種の人々には、と僕は先に言ったけれど、
本当は、より正確には、誰にとっても本来はそういう自分のフィールドあるいはミッション、役割というのがあるのではないかとも思う。
自分にはそれができることが「わかっている」、自分はそうなることが「わかっている」、何かが。
ただ、幸運にもそれに気付くことができたか、あるいはまだ気付いていないか。
ここのところは難しいところだろうし、僕も未だ若輩であって、そうした人生の深淵のこれっぽっちも垣間見ていないわけだけど、
ただ、それは、世間並みの価値判断で論理的に考えたりして見つけたりひねり出したりするものではないのだろうなと思う。
ルフィが海賊王になる(なりたい)というのに、何の他者的価値判断もなければ、打算もないように。
僕は幸運にも、ごく幼い頃から、僕はこうなるだろうなと「わかっている」ことがある。なぜかはわからないけど、なんとなく、としか言いようがない。
だけど、まだ僕は、シーホークスに来たばかりの頃のハッセルベックのようなところだ。
ハッセルベックのように、天性の楽天や自信に、戦さ人の力量と職人のような腕を磨きつけていかないと。
だから、僕はハッセルベックを見ていると、いつもすっごくヤル気が満ちあふれる。
それだけでも、Seahawksを応援していてよかったと思う。^^)
NFLの話には、たとえSeahawksというチームだけをとってすら、さまざまな人生哲学の一端から、戦略戦術の粋、指揮統率まで、実に豊かな材料が見いだせるのだけど、かなしいかな、一般的にはルールすら知らない人が多いだろうし、まして各チームや選手のことを知るはずもないのが通常であろうので、ここでいろいろ材料を引いて話が存分にできないのが残念。
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>あるいはともすると努力の才能を欠く場合も多々ある。(なぜなら、不思議な自信からくる妙な安心感は、どうもうまく必死さに結びつきにくいからだ)
この部分に心当たりがありすぎて耳が痛い痛い^^;
努力ができないのと苦労をしてないのとが重大な弱点だと自覚してはいるのですが、うーん、なかなか、という感じです。
> あるいはともすると努力の才能を欠く場合も多々ある。(なぜなら、不思議な自信からくる妙な安心感は、どうもうまく必死さに結びつきにくいからだ)
これは傲慢なようですが、僕もこの点に思い当たる節が多々あります。つい先日、指導教授から「君の自信は、努力ではなく才能に基づいている。でも、そういう自信はarrogantだ。」という、いささか痛い指摘をされたのを思い出しました(笑)
ロッテの小坂移籍・・・正直つらいです。これで、ブーイングも完全に封印ですね(笑)他にもいろいろ出ていかれたり、知らない間に引退していた選手もいましたが(書くときりがないので・・・)、どうやら二軍よりいろいろ選手が今年も活躍しそうです。
ロッテはさておき、今日は、シアトル・シーホークス!!!! なんて、偶然でしょう!!!! ファンなんです(笑) 実は、カナダのバンクーバーに住んでいたことも関係しているのですが、あまりにもCFL(カナディアンフットボール)のルールがサードダウンで終わりっていう変なルールと、バンクーバーは、サッカー・ホッケー・フットボール・大リーグ1A・ラクロスと、どれもプレーオフ常連のチームばかりで、それはそれで誇りですが、ど〜も日本時代からロッテを応援(ちなみにセリーグはヤクルト)に慣れていた私は、どーもそれには馴染めず・・・。あの弱い弱いシーホークスを応援していました!! シアトル行くんだっと言えば、もっぱら、イチローでしょ!? 確かにそれもあったのですが、シーホークス!!って言ったら、馬鹿にされるされる、シアトル出身のアメリカ人にまで、あんなチーム応援するやつはいないと言われる有様・・・。それでも、ロッテみたいでやめれなかったんです。大リーグも、マリナーズファンなんですが、これもまたどうしようなく弱い(笑)でも、シーホークスよりなぜか圧倒的人気!! けど、ヤンキース戦はヤンキースファンが半分なんですよね〜。それにしても、今年もてっきり、ペイトリオッツかスティーラーズ、それにコルツ、頑張ってパンサーズって思っていたのですが、この前ボーっとスポーツニュース見ていたら、シーフォークス!?? 目を丸くしました!! そして、なんとパンサーズに勝った!! ありえないと思いながら、6日が待ち遠しい☆関西でオープン戦ないんや〜って、ちょっと落胆していたところにこのニュース!! いや〜あり得ないですね(笑) スポーツの年ですねShuさん!! これ、初!! 僕らなら、有り得ますよ!! 起こりますよ!!!!
長くなりましたが、話しが終われないので、この辺で(笑)6日過ぎにまた、コメント入れますね!! ほんと、Shuさんとゆっくりお話しするべきだと、あらためて思いました!!
いまさらながらの返事ですまない ^^;)
が、
> スポーツには全く興味がないんですが
実に惜しいね、その点。
今さらのお返事で申し訳ないです ^^;)
上の暁くんもそうですが、
そ〜いう人たち、僕は好きですね。
というか、合うんですよね。 ^^)
が、それは良いこと(キャラ)だとも思ってます。
(全員がそれではよくないでしょうけれど)
圭角をある程度まるくすることはできても、まるいものに角をつくるのはきわめて困難、
刀を抜かぬことはできても、刀を持たぬものが抜くことはできない、
てな感じで。(わかりにくかもですが)
ますます、ytさんとも面識を得ていろいろ話してみたいものです。
う〜 ごめんなさいっ
こんなにすっごいコメントをもらっていながらっ!
本当に奇遇ですね〜っ!!
びっくりです
でも、単に弱い(弱かった)云々だけじゃなく、な〜んとなくカラーというか雰囲気も似てますよね?
しかし…スーパーボウルは残念でしたね。
負け惜しみではないですが、(そしてもちろんそれが全ててないのは当然ですが)ジャッジもやけにシーホークスに辛い場面が多かったですよね。
ま、初のリーグ制覇は成し遂げたわけで、来シーズンに向けて、次はスーパーボウル制覇を目標にしたいですね♪
しかし…たしかに、Kenさんとは一度お会いして思いっきり盛り上がってみるべきなのかもしれませんね〜 ^^)