2008年11月30日

時間がない


 どんな人にとっても、
 時間がない、
 なんてことは 当然ながらあり得ないわけで、

 あたりまえだけど、正確に表現するならそれは、
 「それに充てる時間はない」
 ということを簡略に言っているだけ。

 そして、
 時間をどのように何に割り振るかというのは自分が決めていることだから、
 「それに充てる時間がない」というのは、
 さらに言えば、

 「私はそれには時間を充てない」

 もしくは、やむを得ず「充てられない」
 ということ。

 前者であれば、つまり「私はそれをやる気がない」。

 後者であれば、「私にとってそれは優先順位が低い」。

 時間がない、なんて表現は通常はなにがしかの言い訳として使われることが多いわけなんだけれど、
 上記のように考えれば、それが言い訳として成立するのが実に不思議だ。
 (火に油じゃないンですかい? ^^;)


 もちろん、ものごとには優先順位があるし、多くを抱えるひとであれば、むしろそれがあってしかるべきだ。
 イヤでも、それはしかたがない。心痛むとしても。

 であるということと、
 しかし人として、相手に面と向かって
 「あなたの優先順位は低いんで、すみません」
 と言うかというのは、また別の問題だ。


 僕なら、
 事実として相手や相手の依頼ごとの優先度が僕にとっては低く、手がまわっていなかったとしても、
 時間がなかったとか、忙しくて、などとは
 だから言わない。(言えない ^^;)

 なまけ者と思われてるほうがましだ、僕にとっては。


 しかし巷は、(ビジネスは別)
 「あんたの優先度は低いんです」という意味の言葉を投げ合いながら、気持ちよく回っているようだ。
 おもしろいことだ。

 僕もその快適な鈍感さがほしい。


 5分あればできることなのにまわってこないような優先度は、
 それはもはや優先順位というより、もうほとんどそのひとに関心がないんだろうと思うけれど、
 そこで出てくる「時間がない」は、どうして相手を傷つけると思われないんだろう。

 そこまでくると、さすがに快適な鈍感さではないな、やっぱり。


 もっとも、
 視点を変えれば、僕のほうがよほど人がわるいとも言えるけれど。

 相手の優先度が僕にとって低くても、
 僕の気遣いはかえって、
 相手がそれと察することを難しくするだろう。

 時間がないと平気でいってくれる人であれば、
 言われたほうは、あーなるほどと、自分の立ち位置を了解できる。 ^^;)

 世間はバカじゃないから、
 実はそういうひとつの知恵なのかな…。それもひとつの外交サインか。




posted by Shu UETA at 02:35| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なるほど。このエントリーを呼んで、しばし思い返してみた。
思い出せなかったけれど、近しい間柄では使っているかもしれない。特に嫁さんからの要求に対して。あと兄妹間とか。

いずれにせよ、対人関係にかぎらず、自分に対しても「時間がない」ってのは禁句にしておきたい、と思った。
Posted by toybox at 2008年12月03日 08:41
> toyboxさん

 そうそう!
 「自分に対して」っていうのも、何かと思うところあったんです!
 触れようかと思ったんだけど、話が拡散するなと思って。

 僕は自分に対していちばん使ってしまってる…。
 時間がない、と。

 その度に、自分にとっての大切は本当にそれか、ということを自問しなきゃなって思います。

Posted by Shu at 2008年12月03日 14:46
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